小話の小部屋

ふらっとみていただければ

依存

 

「好きな異性のタイプは?」

 

僕はこの質問が嫌いだ。

多くの人が自らが言ったタイプではない異性と付き合うため、不毛な質問だと思ってしまうからだ。

 

恋愛というのは多くの部分はタイミングが占めていて、理想はあくまで理想のままである場合が多い。

僕はそう思っている。

 

しかし、結局人は依存する場所を探している。

恋愛、趣味、仕事... 何でも良いが、人は何かに取り憑かれることで幸福を得ていると感じるのである。

ある意味宗教の存在意義というのも同じ考え方に基づいているだろう。

 

逆に言えば、人は依存するものが無ければやっていけないのである。

 

自殺をしてしまう人は、自身が重度に依存するものに裏切られてしまったからであり、自身にはもう何も無いと錯覚してしまうからなのではないかと思う。

 

恋愛に的を絞ってみると、自分の理想というのはいわば自身の依存するところであり、恋愛自体を豊かにしてくれる。

タイミングだけでパートナーを選んでしまった場合、理想とかけ離れてしまうと長くはもたないだろう。

 

依存しすぎてしまうのも良くないことだが、恋愛に限らず、物事を豊かにしてくれるのは何かに依存、固執することなので、ある程度妥協しないということも重要なのではないかと思う。

 

あまりにも妥協しないと筆者みたいになるので注意が必要だが。